山善株式会社

Q1:シリカゲルカラムクロマトにおいてサンプルをカラムにかけた後、どれくらいの時間で目的物が出てくるかわからない。
どのくらい溶媒量が必要かわからない。
A1:シリカゲルカラムの場合TLCを正確に行ってRf値を求めると、目的物が何分後にカラムから溶出するかは、かなり正確にわかります。
但し、TLCとカラムで同じ性質のシリカゲルを使う必要があります。(通常、TLCには破砕状シリカが使われています。)
TLCでRf値を求めると、アイソクラティック溶出では目的物スポットのRf値と目的物が溶出する溶媒量との関係は、CV(カラムボリューム)=1/Rfとなりますので、Rf値からCV(カラムボリューム)の何倍のところに溶出するかがわかります。
たとえば、Rf1.0=1CV、Rf0.25=4CV となります。
すなわち、Rfが0.25の化合物は、4カラムボリューム流したところで溶出します。(図1)
流速がわかっていれば、4CV÷流速で目的物の溶出する時間がわかります。
(※CV(カラムボリューム)=カラム内にある隙間の体積、その隙間を満たすために必要な溶媒量を1 カラムボリュームといいます。
非吸着成分が溶出してくるボリュームでもあります。) 目的物が出てくる時間は、オープンカラムクロマトグラフィーと中圧分取クロマトでは、図2のような差があります。
中圧分取クロマトでのグラジェント溶出では、さらに分離度に差があります。(図3)




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