山善株式会社

Q3:「太くて短い」カラムと「細くて長い」カラム、どちらの方が分離がよいですか?
A3:中圧分取クロマトグラフの場合、それぞれに分離特性があることが分かっています。
「太くて短い」カラムの場合、同じ充填剤量であっても分離の比較的容易なサンプルを大量に速く分離します。
また結晶性のサンプルを流速を上げて速やかに溶出させます。
「細くて長い」カラムの場合は、分離の難しいサンプルの精密な分離に向いています。
カラムの形状ごとの、サンプルの負荷量と理論段数(N)の変化を見てみます。(図1参照)


図1からも分かるように、〜2000mg程度で分離の難しいものは、ウルトラパック Bサイズ (φ26×300mm・90g)を使用し、分離の容易なサンプルで2000mg〜の大量のサンプルの場合は、ユニバーサルカラム 5L-S8 (φ60×80mm・110g)を使用します。
また、溶解性の問題から、サンプルを溶解する溶媒に極性の高い溶媒を使用した場合などに「太くて短い」カラムが、極性溶媒による性能の低下を小さくします。(Q2参照)

Q4:
Q5:
Q6:
Q7:
Q8:
Q9:
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